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後脛骨筋腱炎にインソールは効果的?|池袋東口オアシス整骨院
後脛骨筋腱炎にインソールは効果的?
足の内くるぶし周辺に痛みが出る、長時間歩くと土踏まずに違和感がある・・・
このような症状に心当たりはありませんか?
それはもしかすると「後脛骨筋腱炎(こうけいこつきんけんえん)」のサインかもしれません。
本記事では、池袋の整骨院であるオアシス整骨院 池袋東口院が、後脛骨筋腱炎の症状や原因をわかりやすく解説し、特に当院で行なっているインソールによるアプローチについて詳しくお伝えします。
*個人の症状やインソールの構造によっても効果が大きく変わります。すべての方、すべてのインソールの効果を保証するものではありませんののでご注意ください。
1. 後脛骨筋腱炎とは?
後脛骨筋腱炎は、足の内側アーチを支える「後脛骨筋(こうけいこつきん)」の腱に炎症が起きる状態を指します。後脛骨筋はふくらはぎの深部に位置し、内くるぶしの後ろを通って足の内側に付着しており、歩行時の足の安定やアーチの維持に重要な役割を果たしています。
この腱に炎症が起こると、次のような症状が現れます
◾️内くるぶし周辺の痛みや腫れ
◾️土踏まずの低下(アーチが潰れてくる)
◾️足の疲れやすさ、立ち仕事での違和感
◾️痛みのために歩くのが億劫になる
この症状は進行するとアーチが完全に潰れて扁平足のようになってしまう「成人後期扁平足」とも関連し、慢性化すると手術が必要になることもあるため、早期発見・早期対応が非常に重要です。
2. 後脛骨筋腱炎の主な原因とは?
後脛骨筋腱炎は、足のアーチを支える重要な筋腱に炎症が生じる疾患であり、発症には構造的・機能的・生活習慣的な複数の要因が関与しています。ただの使い過ぎ(オーバーユース)だけでなく、足の骨格や筋肉、柔軟性、歩行のクセなども影響しているため、原因を正確に理解することが改善と再発予防の第一歩です。
ここでは後脛骨筋腱炎の代表的な原因について、詳しく解説していきます。
● 回内足(オーバープロネーション)
回内足とは、歩行や立位時に足が内側に倒れ込む状態を指します。これは日本人に多く見られる足の特徴でもあり、扁平足と関連していることが多いです。
足部が過度に内側へ傾くと、後脛骨筋が土踏まずを支えようとして過剰に働くことになり、筋肉や腱への物理的なストレスが慢性的に蓄積されます。この状態が続くと腱が摩擦・引き伸ばしを繰り返し受けるため、炎症が発生しやすくなるのです。
特にスポーツをしている方や、日常的に歩行量が多い方は、この回内動作が繰り返されることで発症リスクが高まります。
● 足部アーチの低下(扁平足)
足の縦アーチは衝撃吸収や歩行時のバネの役割を果たす重要な構造です。このアーチが潰れた状態、いわゆる「扁平足」になると、足裏にかかる力のバランスが崩れ、地面からの衝撃がダイレクトに筋腱へ伝わります。
後脛骨筋は本来、アーチのサポート役を担う筋肉ですが、アーチが崩れてしまうことで常に緊張した状態を強いられ、オーバーユース状態に陥りやすくなります。特に加齢や運動不足で筋力が低下している方では、この傾向が顕著に見られます。
● 足部の不安定性
「片足立ちがふらつく」「坂道で足が安定しない」といったケースでは、足部や足関節の安定性が低下している可能性があります。これは後脛骨筋腱炎の見逃せないリスク因子です。
足関節や足裏の感覚(固有受容感覚)が鈍っていると、身体は無意識のうちにバランスを取ろうとし、特定の筋肉に過剰な負担をかけます。後脛骨筋はそのバランス維持にも関与しているため、不安定な足部環境ではさらに酷使されやすくなるのです。
このような不安定性は、体幹や臀部(お尻周り)の筋力低下によっても起こります。体の軸が安定していないと、末端である足部にその影響が集中し、腱へのストレスが強くなるのです。
● 足関節や足部の柔軟性の低下
柔軟性の低下、特に足首の「背屈制限(足を上に曲げる動き)」は後脛骨筋腱炎の発症に密接に関係しています。背屈がうまくできないと、歩行時の足の動きに制限が出て、代償的に足部の筋肉が不自然に働くようになります。
また、足趾(足の指)や足底の柔軟性も重要です。足指が硬くなっていると足の蹴り出し動作がスムーズに行えず、アーチ全体に負担がかかりやすくなるため、後脛骨筋への影響も大きくなります。
とくに中高年や長期間運動をしていない方では、この柔軟性の低下が静かに進行しており、気づいたときには足部機能全体に影響が出ていることも少なくありません。
● 筋力低下(足部内在筋・後脛骨筋)
足裏の筋肉や後脛骨筋そのものの筋力低下も原因の一つです。アーチの維持に必要な「足部内在筋」と呼ばれる筋肉が弱くなると、土踏まずの構造が崩れやすくなり、その補償を後脛骨筋が担うことになります。
この状態が長く続くと、腱にかかる負担が限界を超え、炎症や痛みとして現れるようになります。運動不足やデスクワーク中心の生活スタイルの方に多く見られます。
● 過去の足関節捻挫歴
足首の捻挫を過去に経験している方は要注意です。靭帯が緩んだままになっていたり、足の位置感覚(固有感覚)が低下していると、足部の安定性が損なわれ、知らず知らずのうちに筋腱系へ過度な負担をかけている可能性があります。
このような隠れた不安定性がある方では、後脛骨筋が代償的に働くことで腱炎を発症しやすくなります。
● 靴の影響・生活習慣
柔らかすぎるソールや、かかとのホールドが甘い靴、サイズが合っていない靴などは、歩行中に足が不安定になり、後脛骨筋の働きが過剰になります。ヒールの高い靴や長時間の立ち仕事・通勤での歩行など、日常的な習慣も発症に大きく関わります。
また、急激な体重増加や妊娠などで足部にかかる負荷が変化することも、後脛骨筋腱炎を引き起こす要因のひとつです。
3. なぜ後脛骨筋腱炎にインソールが効果的なのか?
インソールは、単なる「靴の中敷き」ではなく、足の骨格を補正し、筋腱への負担を軽減するサポートツールとして非常に有効です。特に後脛骨筋腱炎では、以下のような効果が期待されます。
◾️アーチの支持:潰れたアーチを物理的に支えることで、後脛骨筋の負担を減らします。
◾️過回内の抑制:足の内側への倒れ込み(回内)を制限し、正常な荷重ラインを保ちます。
◾️重心の安定化:体重が偏ってかからないよう補正し、足首・膝・股関節のバランスも整えます。
このようなインソールの働きにより、足の構造を「休ませる」のではなく、機能的に正しい動きへ導くことができるのです。
特に、靴の中で足がズレやすい、立ち仕事が多い、通勤で歩行量が多いという方には、インソールによるサポートが症状の改善に直結するケースが多く見られます。
4. 過回内足による足部の不安定性とインソールの役割
過回内足(オーバープロネーション)は、足が地面に接地する際に内側に大きく倒れ込む現象です。軽度であれば特に問題ありませんが、過度な回内が慢性的に続くと、後脛骨筋が常に引き伸ばされた状態になり、腱への負担が増加します。
インソールはこのような回内動作をコントロールし、足部の動きを安定化させる働きがあります。
◾️歩行時に踵が内側へ傾かないように誘導
◾️中足部をサポートしてアーチを保持
◾️足首から膝、股関節までのアライメントを正常化
これにより、足部の構造的なストレスを減らし、本来の自然な歩行ができる状態を目指せるのです。
5.『フォームソティックス』とは?
オアシス整骨院 池袋東口院では、ニュージーランド発の足部矯正用インソール『Formthotics(フォームソティックス)』を導入しています。これは、ただの中敷きとは異なり、足の機能回復と骨格バランスの改善を目的としたインソールです。
フォームソティックスは、世界30カ国以上の整形外科や理学療法分野で使用されており、日患者様一人ひとりの足の形状や動きのクセに合わせて調整が可能なため、後脛骨筋腱炎のような足部の障害に対しても高い有用性が報告されています。
● フォームソティックスの特徴
◾️熱成形による個別フィッティング
フォームソティックスは熱を加えることで形状を変え、足部にぴったりフィットするよう調整可能です。これにより、市販の既製インソールでは得られない「あなた専用のサポート力」を提供します。
◾️強固なアーチサポートと適度な柔軟性
柔らかすぎず硬すぎない独自素材を使用しており、アーチ構造をしっかり支えると同時に、自然な足の動きを邪魔しません。動作の中で足が正しく使われるようガイドする設計となっています。
◾️科学的根拠に基づいた構造
医学・運動学の研究に基づき設計されており、足部・膝・股関節・骨盤といった全身の運動連鎖に好影響を与えることが確認されています。単なる局所対応ではなく、姿勢全体の安定化を図るサポートギアといえます。
● なぜ後脛骨筋腱炎に効果的なのか?
後脛骨筋腱炎の大きな原因である足の過回内(内側への倒れ込み)とアーチの崩れに対して、フォームソティックスは以下のような点で効果的です:
◾️アーチ構造を正しく保持し、後脛骨筋が無理にアーチを支えなくてもよい状態を作る
◾️地面との接地角度を調整し、足部全体の安定性を高める
◾️骨格バランスを整えることで、筋腱への過剰な負担を軽減する
また、フォームソティックスは非常に軽量でありながら、長時間の使用にも耐える耐久性を持ち、仕事中の立ち作業やスポーツなど、さまざまなライフスタイルに適応可能です。
→ 詳細はこちら:フォームソティックス公式サイト
6. オアシス整骨院 池袋東口院での足部評価方法
インソールの処方には、正確な足部の評価が欠かせません。オアシス整骨院 池袋東口院では、以下のような精密な検査を行っています。
● 足の3Dスキャン
足の骨格形状・アーチの高さ・左右差などを三次元的に可視化。定量的なデータを元に客観的な分析が可能です。
● 足圧計による重心分析
立っているときや歩いているときに、足裏のどこに体重がかかっているかを計測。
● 足部評価(FPI)
FPI(Foot Posture Index)
足のアライメント(骨配列)を点数化する評価法となっており、世界的に最も メジャーな検査法です。日本には足の専門医は少ないですが、海外には足の専門医(足病医)というジャンルが存在しています。その足病医たちが基準にしているもので、信頼性がとても高いのです。
7. 当院での後脛骨筋腱炎の施術内容
痛みの改善
◾️ハイボルテージ(電気治療)
後脛骨筋腱炎の痛みの軽減のために高圧の電気を流していく施術です。強い電気刺激で感覚を麻痺させることにより、高い鎮痛作用が期待できます。また、電気によるマッサージ作用で血行を促せますので、腫れの抑制も図れます。
下肢の柔軟性改善
◾️ラジオ波
当院ではSWIMS(スイムス)という治療器を使用しています。通常のマッサージやストレッチではなかなか改善しない「筋肉の癒着」を効果的に改善するための治療器です。癒着とは切り傷の後にできる「かさぶた」のような組織で、体内の多くの場所にありますが、通常のマッサージやストレッチではなかなか改善しません。
ラジオ波を使って温熱をかけ、癒着組織の主成分であるコラーゲンを動きやすい状態にして筋肉や足関節周辺組織の緊張を軽減させます。
◾️超音波-コンビネーション
超音波治療器とハイボルテージを同時に使用する「コンビネーション治療」を行います。超音波のマイクロマッサージ効果と電流の鎮痛作用により、血行を促進し、早期に筋緊張の改善を行います。
骨盤・股関節〜足部の骨格矯正
下肢の筋肉は骨盤〜足部に付着しているため、それぞれの関節の柔軟性が低下することで後脛骨筋の負担が増します。特に後脛骨筋腱炎になるかたの多くは足関節の柔軟性が低下している傾向にあります。それぞれの関節の柔軟性が改善させることを目的に骨格矯正を行なっていきます。
足部・体幹の安定性強化
◾️下肢エクササイズ
後脛骨筋の柔軟性、足部の安定性を目的にしたエクササイズを行います。
後脛骨筋腱炎改善の為にも、再発予防のためにもご自宅で実施できるようにご提案いたします。
9. まとめ|後脛骨筋腱炎は足元から見直しましょう
後脛骨筋腱炎は、放置すると痛みが慢性化し、足の変形や歩行障害を招くリスクもあるため、早期の対応が重要です。
「土踏まずが潰れてきた気がする」「内くるぶしの痛みが続いている」
そんな症状がある方は、まず足部の構造や動きのクセをしっかり評価することが改善への第一歩となります。
オアシス整骨院 池袋東口院では、足の状態に合わせてインソール『フォームソティックス』や電気治療・骨格矯正を組み合わせ、根本原因にアプローチする施術と予防ケアをご提案しています。
池袋周辺で後脛骨筋腱炎にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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