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足底筋膜炎と足底腱膜炎の違いとは?|池袋東口オアシス整骨院
足底筋膜炎と足底腱膜炎の違いとは?オアシス整骨院 池袋東口院
はじめに
足底筋膜炎と足底腱膜炎は、名称が異なるものの、実際には同じ傷病名です。どちらも足底筋膜(腱膜)に炎症が発生する状態を指し、かかとから足指の付け根にかけて痛みを引き起こす一般的な足裏のトラブルです。本記事では、足底筋膜(腱膜)の役割や構造、炎症が発生するメカニズム、さらにその原因について詳しく解説します。
目次
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足底筋膜(腱膜)とは?
1-1. 足底筋膜(腱膜)の役割と構造
1-2. 足底筋膜(腱膜)の負担と機能 -
足底筋膜炎(腱膜炎)とは?
2-1. 足底筋膜(腱膜)炎の発症メカニズム
2-2. 痛みの特徴と発生部位 -
足底筋膜(腱膜)炎の原因とは?
3-1. 体の柔軟性低下
3-2. 足のアーチ不良(扁平足・ハイアーチ・回内足)
3-3. 使いすぎによる負担
3-4. 立ち仕事や長時間の歩行
3-5. 足裏の感覚器の低下
3-6. 体重の増加とその影響 -
足底筋膜(腱膜)炎を防ぐために
4-1. 足のアーチを保つ重要性
4-2. 柔軟性と筋力のバランス
4-3. 正しい靴選びと歩行習慣 -
当院での足底筋膜(腱膜)炎の施術方針
5-1.足部の評価方法 5-2.施術方法 5-3.矯正用インソール 5-4.なぜインソールが効果的なのか?
1.足底筋膜(腱膜)とは?
1-1. 足底筋膜(腱膜)の役割と構造
足底筋膜(Plantar Fascia)または足底腱膜(Plantar Aponeurosis)は、足のかかとから足指の付け根にかけて広がる厚くて丈夫な結合組織です。これは足のアーチを支え、歩行時の衝撃を吸収する重要な構造であり、足裏の骨と筋肉を連結する役割を果たしています。この筋膜は以下のような特徴を持っています。
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厚みと強度:厚く強靭なコラーゲン繊維で構成されており、足のアーチを安定させるために強い張力に耐えるよう設計されています。
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アーチのサポート:足の縦アーチ(内側縦アーチ)と横アーチを支え、歩行や立位時のバランスを維持します。
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衝撃吸収:歩行やランニングなどで足にかかる衝撃を吸収し、関節や骨への負担を軽減します。
1-2. 足底筋膜(腱膜)の負担と機能
足底筋膜は日常的に大きな負担がかかる部位であり、その負担は以下のような要因で増加します。
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立位や歩行:長時間の立位や歩行で常に伸縮を繰り返すため、張力が高まります。
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高負荷の運動:ランニング、ジャンプ、階段の上り下りなどで大きな力が加わります。
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アーチの低下や崩れ:扁平足やハイアーチのようにアーチが不安定な状態では、筋膜にかかる負担がさらに増加します。
2.足底筋膜炎(腱膜炎)とは?
2-1. 足底筋膜(腱膜)炎の発症メカニズム
足底筋膜炎(Plantar Fasciitis)は、足底筋膜に過度な負荷がかかり、繰り返し引っ張られることで小さな損傷が蓄積し、炎症が発生する状態を指します。これにより、以下のようなメカニズムで痛みが発生します。
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過剰な伸展:足底筋膜が過度に引き伸ばされることで繊維に微細な断裂が生じ、炎症が起こる。
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繰り返しの負荷:長時間の立位や運動による筋膜の繰り返しのストレスが炎症を引き起こす。
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回復の遅延:適切な休息が取れない場合や、柔軟性が低下していると回復が遅れ、慢性化しやすい。
2-2. 痛みの特徴と発生部位
足底筋膜炎の痛みは一般的に以下のような特徴があります。
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鋭い痛み:特に朝の最初の一歩や長時間座った後の歩行開始時に強く感じられる。
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かかとの内側から土踏まずにかけて:特にかかとの内側から土踏まずにかけて痛みが発生しやすい。
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持続的な痛み:立位や歩行を続けると痛みが悪化しやすい。
3.足底筋膜炎(腱膜炎)とは?
3-1. 体の柔軟性低下
足底筋膜や足底腱膜が硬くなり、伸縮性が低下することで、歩行や運動時にかかる負荷が増大し、炎症や痛みを引き起こすリスクが高まります。特にふくらはぎやアキレス腱の柔軟性が低下していると、足底筋膜に過剰な負担がかかりやすくなります。
3-2. 足のアーチ不良(扁平足・ハイアーチ・回内足)
足のアーチが低下した扁平足や、反対に高すぎるハイアーチ、過度に内側に傾いた回内足は、足底筋膜や足底腱膜に異常な負荷をかけやすく、炎症の原因となることがあります。これらの足の形状は、長時間の立位や運動でさらに悪化しやすいため、注意が必要です。
3-3. 使いすぎによる負担
ランニング、ジャンプ、長距離歩行などの激しい運動は、足底筋膜や足底腱膜に過度な負担をかけ、微小な損傷や炎症を引き起こす原因となります。特に適切な休息を取らずにトレーニングを続けると、慢性的な痛みに発展するリスクがあります。
3-4. 立ち仕事や長時間の歩行
長時間の立ち仕事や歩行は、足底筋膜や足底腱膜に継続的な圧力をかけ、負担が蓄積されやすくなります。特に硬い床や不適切な靴での長時間の立位は、これらの組織に大きなストレスを与え、炎症を引き起こしやすくなります。
3-5. 足裏の感覚器の低下
足裏の感覚器が鈍くなると、足の位置感覚が低下し、歩行時のバランスが崩れやすくなります。これにより足底筋膜や足底腱膜に過度な負担がかかり、痛みや炎症の原因となることがあります。
3-6. 体重の増加とその影響
体重が増加すると、足にかかる負担が増し、足底筋膜や足底腱膜にかかる圧力が増大します。これが原因で組織が過度に引き伸ばされ、痛みや炎症が発生するリスクが高まります。
4.足底筋膜炎(腱膜炎)とは?
4-1. 足のアーチを保つ重要性
足底筋膜(腱膜)にかかる負担を軽減するためには、足のアーチを正しく保つことが重要です。足のアーチは、足の構造全体を安定させ、衝撃を吸収する役割を果たします。以下の点が特に重要です。
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適切なインソールの使用:アーチをサポートするインソールを使用することで、足底筋膜にかかる負担を軽減できます。
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アーチの強化運動:タオルギャザーやつま先立ちなど、足底筋膜を強化するエクササイズが効果的です。
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姿勢の改善:正しい歩行姿勢や立ち方を意識することで、足底筋膜への負担を軽減できます。
4-2. 柔軟性と筋力のバランス
足底筋膜の柔軟性と筋力をバランスよく保つことも重要です。これにより、足裏の安定性が向上し、炎症のリスクを減らせます。
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ストレッチ:ふくらはぎやアキレス腱のストレッチは、足底筋膜の柔軟性を高めるために効果的です。
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筋力トレーニング:足指や足底筋膜周辺の筋肉を強化することで、負担を分散させることができます。
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定期的な運動:適度な運動習慣は、全身の筋力バランスを改善し、足底筋膜の健康を維持する助けとなります。
4-3. 正しい靴選びと歩行習慣
靴の選び方や歩行習慣も、足底筋膜(腱膜)に大きな影響を与えます。
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クッション性のある靴:かかとや足裏にかかる衝撃を吸収する靴が望ましいです。
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適切なサイズ:足に合ったサイズの靴を選ぶことで、足底筋膜への余分な負担を避けることができます。
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正しい歩き方:かかとから着地し、つま先で蹴り出す自然な歩行を心がけることが重要です。
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追加のサポート:必要に応じて足底板や矯正インソールを使用することも考慮しましょう。
5.当院での足底筋膜(腱膜)炎の施術方針
5-1. 足部の評価方法
足底筋膜炎の施術には、正確な足部の評価が欠かせません。オアシス整骨院 池袋東口院では、以下のような精密な検査を行っています。
◾️足の3Dスキャン
足の骨格形状・アーチの高さ・左右差などを三次元的に可視化。定量的なデータを元に客観的な分析が可能です。
◾️足圧計による重心分析
立っているときや歩いているときに、足裏のどこに体重がかかっているかを計測。
◾️足部評価(FPI)
FPI(Foot Posture Index)
足のアライメント(骨配列)を点数化する評価法となっており、世界的に最も メジャーな検査法です。日本には足の専門医は少ないですが、海外には足の専門医(足病医)というジャンルが存在しています。その足病医たちが基準にしているもので、信頼性がとても高いのです。
5-2. 当院の施術方法
痛みの改善
◾️ハイボルテージ(電気治療)
足底筋膜炎の痛みの軽減のために高圧の電気を流していく施術です。強い電気刺激で感覚を麻痺させることにより、高い鎮痛作用が期待できます。また、電気によるマッサージ作用で血行を促せますので、腫れの抑制も図れます。
下肢の柔軟性改善
◾️ラジオ波
当院ではSWIMS(スイムス)という治療器を使用しています。通常のマッサージやストレッチではなかなか改善しない「筋肉の癒着」を効果的に改善するための治療器です。癒着とは切り傷の後にできる「かさぶた」のような組織で、体内の多くの場所にありますが、通常のマッサージやストレッチではなかなか改善しません。
ラジオ波を使って温熱をかけ、癒着組織の主成分であるコラーゲンを動きやすい状態にして筋肉や足関節周辺組織の緊張を軽減させます。
◾️超音波–コンビネーション
超音波治療器とハイボルテージを同時に使用する「コンビネーション治療」を行います。超音波のマイクロマッサージ効果と電流の鎮痛作用により、血行を促進し、早期に筋緊張の改善を行います。
骨盤・股関節〜足部の骨格矯正
下肢の筋肉は骨盤〜足部に付着しているため、それぞれの関節の柔軟性が低下することで後脛骨筋の負担が増します。特に後脛骨筋腱炎になるかたの多くは足関節の柔軟性が低下している傾向にあります。それぞれの関節の柔軟性が改善させることを目的に骨格矯正を行なっていきます。
足部・体幹の安定性強化
◾️下肢エクササイズ
足底筋膜の柔軟性、足部の安定性を目的にしたエクササイズを行います。
足底筋膜炎改善の為にも、再発予防のためにもご自宅で実施できるようにご提案いたします。
5-3. 矯正用インソール
オアシス整骨院 池袋東口院では、ニュージーランド発の足部矯正用インソール「Formthotics(フォームソティックス)」を導入しています。
◾️フォームソティックスの特徴
- 熱成形による個別対応
フォームソティックスは、熱を加えることで一人ひとりの足にぴったりフィットするよう成形可能です。これにより、市販のインソールとは異なり、個々の足型に合わせた正確なサポートが実現します。 - 強固なアーチサポートと適度な柔軟性
柔らかすぎず硬すぎない絶妙な素材が、足の自然な動きを妨げずにアーチを支えます。歩行やランニング時の負担を軽減し、足底筋膜への過度な引っ張りを防ぎます。 - 耐久性と軽量性
長時間の使用にも耐え、スポーツや日常の動作にも対応可能。軽量であるため、足が疲れにくいのも特徴です。 - 科学的根拠に基づいた設計
フォームソティックスは、整形外科やリハビリの専門家によって設計されており、足部の矯正と機能回復に効果的です。
- なぜ足底筋膜炎に効果的なのか?
フォームソティックスは、足のアーチを正しく支えるだけでなく、足底筋膜への負担を軽減し、足部全体の機能を改善するよう設計されています。特に、過回内の補正やアーチの再構築に優れているため、足底筋膜炎の症状に対して非常に有効です。
- アーチを保持し、筋膜の過度な引き伸ばしを防ぐ
- 足部の安定性を高め、歩行時の筋膜への負担を軽減
- 立位時や運動時の重心バランスを改善し、再発リスクを低減
5-4. なぜインソールが効果的なのか?
足底筋膜炎は、足底筋膜への繰り返しの過剰な負荷が原因で発症するため、その負担を軽減し、足のアーチ構造を正しくサポートすることが非常に重要です。インソールは、単なる「靴の中敷き」ではなく、足底筋膜へのストレスを根本から改善する矯正具として、多くの研究で効果が証明されています。
- アーチの支持と筋膜への負担軽減
インソールは、足の縦アーチを下から支えることで、足底筋膜の張力を適正化し、筋膜へのストレスを大幅に軽減します。足底筋膜が自然な弓状のアーチを保つことで、歩行やランニング時の衝撃が適切に分散され、筋膜の過伸展が防がれます。
- アーチの保持:足底筋膜が正しい位置に戻り、衝撃が効率よく吸収される
- 筋膜の伸びすぎ防止:足底筋膜が過剰に引っ張られるのを防ぎ、微細な損傷を抑える
- 足全体の安定感向上:立っているときや歩くときの足の安定性が高まり、負担が分散される
特に、足のアーチが低下している扁平足や回内足の方にとっては、インソールが筋膜をサポートする効果は絶大です。
- 過回内や足部の不安定性の補正
足底筋膜炎は、足の内側への倒れ込み(過回内)が大きな要因の一つです。これは、足の骨格や関節が正常な位置からずれ、筋膜に余計な力がかかることで炎症が発生するメカニズムです。
インソールは、過回内を補正し、足部全体のアライメントを正しい位置に導くことで、足底筋膜にかかる不自然な張力を軽減します。これにより、筋膜への慢性的なストレスが減少し、痛みの軽減や再発防止につながります。
- 足部の安定性向上と痛みの軽減
足底筋膜は足の安定性に大きく寄与する組織ですが、その筋膜が損傷すると、足全体が不安定になりやすくなります。インソールはこの不安定性を補正し、足の接地面積を増やして重心を安定させる役割を果たします。
- バランスの改善:立位や歩行時に足裏の荷重が分散され、安定感が向上
- 接地衝撃の緩和:地面からの衝撃が足全体に均等に伝わり、筋膜への局所的な負担が軽減
- 筋肉の協調性向上:足の筋肉が正しく働くようになることで、筋膜への負担が減少
これにより、足底筋膜にかかる負担が減り、長時間の立ち仕事や歩行後の痛みも緩和されることが期待できます。
- 筋力バランスの改善と筋膜への負担分散
足底筋膜炎は、足部の筋力バランスが崩れることも原因の一つです。特に、足底の内在筋が弱っている場合、筋膜がその負担を代わりに引き受けることになり、炎症のリスクが高まります。
インソールは、足の筋肉が正しく機能するように補正し、筋力バランスを改善する効果があります。具体的には、足裏全体の筋肉が均等に働くよう導き、筋膜への局所的な負担を軽減します。
- 歩行メカニクスの改善と再発予防
インソールを使用することで、足の着地から蹴り出しまでの歩行メカニクスが改善されます。これにより、足底筋膜が繰り返し負担を受ける動きを防ぎ、再発リスクを大幅に低減します。
- 正しい足の動きを誘導
- 足底筋膜への負荷を分散
- 自然な歩行パターンの回復
このように、インソールは単に痛みを和らげるだけでなく、症状の根本原因に対処するための効果的なツールとして、非常に有用です。
詳細はフォームソティックス公式サイトもご覧ください。
まとめ
足底筋膜炎は、放置すると痛みが慢性化し、足の変形や歩行障害を招くリスクもあるため、早期の対応が重要です。
「土踏まずが潰れてきた気がする」「内くるぶしの痛みが続いている」
そんな症状がある方は、まず足部の構造や動きのクセをしっかり評価することが改善への第一歩となります。
オアシス整骨院 池袋東口院では、足の状態に合わせてインソール『フォームソティックス』や電気治療・骨格矯正を組み合わせ、根本原因にアプローチする施術と予防ケアをご提案しています。
池袋周辺で足底筋膜炎にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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