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レントゲンで「骨のトゲ(骨棘)」発見。でも、トゲがあっても痛くない人がいるのはなぜ?|池袋東口オアシス整骨院
でも、トゲがあっても痛くない人がいるのはなぜ?
整形外科でレントゲンを撮ったら「かかとに骨のトゲがある」と言われた。「踵骨棘(しょうこつきょく)といって、これが周りに刺さっているから痛いんです」と説明され、なんとなく不安な気持ちのまま帰ってきた——そんな経験をされた方は少なくありません。
「トゲが刺さっているなら、一生このままなの?」「やっぱり手術しないとダメ?」と心配されている方に、今日は踵骨棘という状態について、私が日頃から大切にしている考え方をお伝えしたいと思います。
結論から言えば、「踵骨棘があること」と「かかとが痛いこと」は、必ずしも直結するわけではありません。その理由を、順を追って丁寧に解説していきます。
1. 「骨のトゲがある」と言われたあなたへ
かかとの痛みで整形外科を受診すると、レントゲン画像に映る「とがった骨の出っ張り」を指して「踵骨棘(しょうこつきょく)」と説明されることがあります。踵骨棘とは、かかとの骨(踵骨)の縁が、とがった形に変形した状態のことです。
「トゲが周りの組織に刺さっているから痛い」というイメージを持たれる方が多いのですが、実際には少し異なります。踵骨棘は骨の一部であり、それ自体が柔らかい組織に刺さり込んで痛みを生じさせるというよりも、その周囲の組織の状態が痛みに大きく関わっていると考えられています。
💡 踵骨棘という言葉は聞き慣れない方も多いと思います。整形外科で「骨のトゲ」「かかとの骨の変形」と言われた場合、この踵骨棘(しょうこつきょく)を指していることがほとんどです。足の裏側(足底部)に生じるものを特に「踵骨底部骨棘」とも呼びます。
かかとの痛みで悩んでいる方が病院でレントゲンを撮ると、この踵骨棘が見つかることは珍しくありません。しかし、ここで一つ、とても大切な事実をお伝えしたいと思います。
2. トゲがあっても痛くない人がいる理由
実は、踵骨棘があっても、まったく痛みを感じていない方が一定数いらっしゃいます。これは臨床の現場でも知られていることで、「かかとの痛みのない健康な方」を調べた研究でも、骨棘が確認されることがあります。
📌 複数の研究によると、痛みのない健康な方の約38〜71%に踵骨棘が確認されているという報告があります。また、骨棘を持つ方のうち、実際に痛みを伴うのはごく一部という推定もあります。つまり、「踵骨棘がある = 必ず痛い」とは言い切れないということです。

では、なぜ同じように踵骨棘があるのに、痛い人と痛くない人に分かれるのでしょうか?
現在の医学的な見解では、痛みの背景にあるのは「骨のトゲが周囲に刺さっているから」ではなく、長期間にわたるストレスによって生じた「足底筋膜の微小な損傷・変性」や「周囲の神経への刺激」が主な要因と考えられています。骨棘はあくまでも、長年の負担に対する身体の適応反応の痕跡であり、それ自体が直接痛みを生み出しているわけではないケースが多いと言われています。
また、骨棘単独で存在する場合よりも、骨棘に加えて足底筋膜が厚く変性している状態が重なっているときに、痛みが強くなる傾向があることも報告されています。
- 踵骨棘そのものが「刺さって」痛いわけではないことが多い
- 痛みの背景には足底筋膜の損傷・変性や神経への刺激が関わっている可能性がある
- トゲの大きさと痛みの強さは必ずしも比例しない
- 骨棘は「長年の足への負担の蓄積」を示す痕跡と捉えることができる
3. なぜ骨にトゲができるのか?そのメカニズムとリスク要因
では、そもそもなぜ踵骨棘ができるのでしょうか。実はこれ、「一つの原因」で説明できるものではなく、複数の要因が重なり合って少しずつ形成されていくものだと考えられています。現在の医学的な見解をもとに、できるだけわかりやすくお伝えします。
🦴 骨のトゲは「ある日突然できる」ものではありません。足への負担が長年にわたって積み重なった結果として、時間をかけて少しずつ形成されていきます。トゲの存在は、「これまでの足への負担の蓄積」を示しているとも言えます。
① 「衝撃を受け続けた骨」が自分を守ろうとする

歩いたり走ったりするたびに、かかとの骨は地面から繰り返し衝撃を受けています。この「毎回の着地の衝撃」が長期間にわたって積み重なると、骨はそのストレスに適応しようとします。骨の表面積を広げて圧力を分散させ、自分を守ろうとした結果として骨が少しずつ増えていく——これが骨棘形成のひとつのメカニズムと考えられています。
つまり骨のトゲは、「身体の異常」というよりも「足を守ろうとした身体の防衛反応」の一つの形と捉えることができます。
② 足底筋膜がかかとの骨を「引っ張り続ける」

足の裏には「足底筋膜(そくていきんまく)」と呼ばれる膜状の組織が走っており、足のアーチを支える重要な役割を担っています。この足底筋膜がかかとの骨に付着している部分を、歩くたびに繰り返し引っ張り続けると、その刺激に反応して骨が少しずつ増殖することがあります。
特に扁平足(土踏まずが低い状態)や、かかとが内側に倒れ込む「過回内(かかいない)」の状態では、足底筋膜への負担が増大しやすく、この引っ張りの力がより強くなると考えられています。
③ 「骨棘ができやすい体質」という個人差も

同じように足を使っていても、骨棘ができる人とできない人がいます。これは、機械的なストレスに対して「新しい骨を作りやすい体質かどうか」という個人差が関わっている可能性があると考えられています。年齢・遺伝的な体質・全身の健康状態なども、骨棘の形成しやすさに影響していると言われています。
骨棘ができやすくなる主なリスク要因
上記のメカニズムをより促進させる要因として、以下のようなものが挙げられています。
- 体重の増加・肥満:かかとへの圧縮ストレスが増え、足底筋膜への引っ張りも強まります
- 加齢:足底筋膜が硬くなり、かかとのクッション(足底脂肪体)も薄くなるため、骨への直接的な衝撃が増します
- 扁平足・ハイアーチ:どちらも足への負荷の分散がうまくいかず、かかとにストレスが集中しやすくなります
- ふくらはぎ・アキレス腱の硬さ:足首の動きが制限されると、その分だけ足底筋膜に余分な負担がかかります
- 長時間の立ち仕事・スポーツによる過負荷:繰り返しの微小な衝撃が蓄積されやすくなります
- クッション性の低い靴・サイズの合わない靴:かかとへの衝撃を増大させます
📌 大切なのは「どれか一つが原因」ではない、という点です。骨棘は、これらの要因がいくつか重なったときに、少しずつ時間をかけて形成されていくものです。「なぜ自分の足にトゲができたのか」を考えるときも、一つの原因だけに注目するのではなく、足全体の状態や生活習慣を合わせて見ていくことが大切です。
4. 痛みのカギは「引っ張る力」を緩めること

整形外科での治療として、消炎鎮痛剤の処方、ステロイド注射、場合によっては手術などが選択肢として挙げられることがあります。これらはそれぞれ適切な状況での有効な医療的選択肢です。
一方で、整骨院の立場からお伝えできることとして、「足底筋膜がかかとの骨を強く引っ張ってしまっている状態そのものにアプローチする」という視点があります。
痛みの背景に足底筋膜の過剰な張力があるとすれば、その張力を生み出している要因、つまり「アーチの崩れ」や「足首の過回内」を物理的にサポートすることが、一つの有効なアプローチとなり得ます。
📌 骨のトゲそのものに直接働きかけることは整骨院ではできません。しかし、トゲができた背景にある「足への力学的な負荷のかかり方」を変えることは、当院が得意とするアプローチです。足のアーチが適切に機能するようサポートすることで、足底筋膜にかかる引っ張りの力を和らげ、付着部への繰り返しのストレスを軽減することを目指します。
病院でのレントゲン検査と、整骨院での評価は役割が異なります。レントゲンは骨の形状を確認するのに非常に有効です。一方、当院では「どのように体重がかかっているか」「足首や足部がどのように動いているか」という動的・機能的な視点から評価を行います。この両方の情報を合わせて考えることが、より状態を把握することにつながります。
5. 足形3Dスキャンとフォームソティックスの役割

「自分の足が本当に過回内なのか」「アーチがどれだけ崩れているのか」——これを感覚だけで判断するのは、専門家でも難しいことがあります。当院ではこうした疑問に客観的なデータでお答えするため、専用の機器を使用した評価を行っています。
三次元足型自動計測機(足形3Dスキャン)
当院では、レーザー計測システムを用いた「三次元足型自動計測機」を導入しています。片足あたり約3万箇所のポイントを読み取り、足の形状を高精度で計測します。甲の高さ、かかとの傾き、アーチの高さや形状などを3Dデータとして画面上に再現するため、「自分の足がどんな形をしているのか」を視覚的にご確認いただけます。
- アーチが低下していないか(扁平足傾向)を客観的に確認
- かかとが内側に傾いていないか(過回内)をデータで把握
- 外反母趾など、普段気づきにくい足の特徴を可視化
- 左右差の確認で、片側だけ痛みが出やすい理由を探る手がかりに
「なんとなくかかとが痛い」という感覚的な訴えに対して、データという客観的な根拠を持ってアプローチできるのが、このスキャン評価の強みです。
矯正用インソール「フォームソティックス(Formthotics)」

3Dスキャンの結果をもとに、アーチのサポートが必要と判断された場合、当院ではニュージーランド発の医療用インソール「フォームソティックス」をご提案することがあります。
- クッション性だけでなく、崩れたアーチを正しい位置で支えることを目的としたインソール
- 熱成形によってあなたの足の形に合わせてフィットさせます
- わずか19gという軽さで、日常使いにも適しています
- 足本来のアーチ機能をサポートし、足底筋膜への負担を和らげることを目指します
市販のインソールとの最大の違いは、「あなたの足の3Dデータをもとにカスタマイズされる」という点です。足の形はお一人おひとり異なるため、スキャン評価に基づいたサポートがより的確なアプローチにつながります。
6. 痛みの原因を「見える化」します。当院が行う詳細な検査と施術の流れ
「足の痛みがなかなか引かない」「マッサージを受けてもすぐぶり返す」そうお悩みではありませんか?
足のトラブルは、痛みが出ている場所だけを見ても根本的な解決にはなりません。オアシス整骨院 池袋東口院では、今の痛みの要因がどこにあるのかを把握するために、「客観的なデータによる評価(検査)」と、その状態に合わせた「段階的な施術」を行っています。
1. 原因を明確にする「詳細な評価(検査)」
当院では、手技による確認だけでなく、専用の測定機器を使用してお身体の状態を数値やデータで確認します。感覚だけに頼らず、客観的な視点で状態を把握することが、改善への近道です。
① 問診・検査・カウンセリング
まずは時間をかけて、丁寧なヒアリングを行います。現在のお身体の状態、過去のケガ、生活習慣などを伺いながら、特に「下肢の柔軟性(筋肉・股関節・足関節)」や「足のアーチ機能」、そして「足裏の感覚」をチェックし、お一人おひとりに合わせた治療計画を立てます。
② 足形3Dスキャン(形状の確認)

「自分の足の形、ご存知ですか?」当院では、レーザー計測システムを用いた「三次元足型自動計測機」を導入しています。片足約3万箇所のポイントを読み取り、足の形状を計測します。甲の高さ、踵の傾き、アーチの状態などを3Dデータとして画面に表示します。外反母趾や偏平足の傾向など、普段自分では気づきにくい足の特徴を詳しく知ることができます。
③ 足圧測定器「トゥルーフィート(Truefeet)」(バランスの確認)

足の形だけでなく、「立っている時にどう体重がかかっているか」を確認します。足底圧分布測定器を使用し、静止立位(立っている状態)での足裏の圧力分布を3Dで表示します。体重が足のどこに偏っているか、指がしっかり地面に着いているかなどを視覚的に確認することで、タコや痛みの要因となっている重心バランスの崩れを確認します。
④ 足部評価 FPI(Foot Posture Index)

足の先進国である欧米の「足病医(足の専門医)」などが指標としている評価方法です。足の骨の配列(アライメント)を点数化して評価することで、足が内側に倒れすぎていないか(回内)、あるいは外側に傾いていないかなど、足の姿勢を客観的に判定します。
2. 状態に合わせた「段階的」な施術
検査で身体の状態を確認した後は、痛みの強さや時期に合わせて、最適な機器と手技を組み合わせて施術を行います。
STEP 1まずは「痛み」を和らげる
炎症が強く痛みがある時期は、痛みの軽減に特化した物理療法を行います。
ハイボルテージ(高電圧電気治療)
皮膚への抵抗を抑えた高電圧の電気を、身体の深部まで届けます。神経の興奮を抑えることで高い鎮痛作用が期待でき、痛みの感覚を和らげます。

超音波コンビネーション治療
超音波による細かい振動とハイボルテージを同時に使用します。深部の筋肉に刺激を与えながら血行を促進し、筋肉の緊張を緩めることで、早期の回復を目指します。

STEP 2組織を温め「柔軟性」を取り戻す
痛みが落ち着いてきたら、動きの悪さの要因となっている組織の硬さにアプローチします。
ラジオ波温熱治療(SWIMS)
通常のマッサージやストレッチでは届きにくい、深部の組織にアプローチできる治療器です。体の中から温熱を加えることで、硬くなった筋肉や組織(コラーゲン繊維など)を温め、組織のこわばりを緩めます。滑走性(滑り)を良くすることで、スムーズな動きを取り戻していきます。

STEP 3骨格を整え「正しい動き」を作る
骨盤・股関節〜足部の骨格矯正
足のトラブルは、実は骨盤や股関節の柔軟性低下が影響していることが少なくありません。患部だけでなく、下半身全体の関節の動きを整える矯正を行うことで、足にかかる負担を減らし、身体本来の連動性を取り戻します。

STEP 4良い状態を「キープ」する
テーピング
調整した骨格や緩めた筋肉が良い状態を維持できるよう、テーピングを行います。当院では、水に強くかぶれにくい素材のテープを使用しておりますので、肌が弱い方でも安心してご利用いただけます。

3. 「繰り返さない」ための安定化・予防
痛みが落ち着いた後も、再発を防ぐためには、足元を支える環境づくりとご自身のケアが重要です。
矯正用インソール「フォームソティックス」

当院では、ニュージーランド発の医療用「矯正用インソール」であるFormthotics(フォームソティックス)を取り扱っています。クッション性だけでなく、崩れたアーチ構造をサポートし、負担の少ない位置で支える役割があります。あなたの足に合わせて熱成形を行うため、隙間のないフィット感を目指します。わずか19gという軽さで、足本来の機能をサポートします。
体幹強化(EMS グランテスラ)

歩行時の安定性を高めるには、身体を支える「体幹(腹部・臀部)」の筋力が不可欠です。当院のEMS(電磁パルス)は、服の上から使用可能で、深層の筋肉(インナーマッスル)に強力な収縮運動を起こし、効率的に体幹を強化します。
セルフケア指導(足部エクササイズ)
足指の機能改善やアーチのサポートなど、ご自宅でできる簡単なケアをお伝えし、ご自身でも状態を維持できる力を養えるよう再発予防をサポートいたします。
7. まとめ:足元の環境を変えれば、かかとの痛みは変わります
「骨のトゲ(踵骨棘)があると言われた」という事実は変わりません。しかし、トゲがあることが即座に「一生痛い」「手術しかない」を意味するわけではないということが、少しでも伝わっていれば幸いです。
痛みの背景にある「足底筋膜の過剰な張力」「アーチの崩れ」「足首の過回内」——こうした足の力学的な環境に目を向け、それを丁寧に評価してサポートすることが、私が大切にしているアプローチです。
「自分の足がどんな状態なのか、一度ちゃんと見てもらいたい」と感じた方は、ぜひ一度当院へお気軽にご相談ください。
かかとの痛み・踵骨棘についてのご相談はこちら
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